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猪のおもちゃ
期間: 2018.11.10~2019.02.19
場所:兵庫県姫路市香寺町中仁野671-3 日本玩具博物館1号館
冬の恒例展『干支(=エト)の動物をテーマ』にしたお正月の展示です。 「十二支」は、動物で時刻や方角、あるいは年月を表わす考え方として古代中国から伝わったものですが、長い歴史を経て日本人の暮らしに深く根を下ろし庶民の間でも親しまれてきた民間信仰です。 例えば、生まれ年にあたる動物の性質がその人の性格や運勢などに関係するという信仰、自分の生まれ年に因んだ動物をお守りにする習俗などがあります。 日本の郷土玩具はこれらを母体として生まれた庶民的な文化財です。 2019年の干支は「亥(=猪)」。 猪は古くから日本人とも関わりの深い動物で5世紀ごろから宮中ではすでに狩りの重要な獲物の1つとして捕獲され、食べられていたという記述もあります。 しかし、干支の動物の中でも「午(=馬)」や「申(=猿)」「戌(=犬)」などに比べると造形物としてはあまりつくらていません。 野生の猪の強さや獰猛さが好まれなかったのでしょうか。 郷土玩具の猪の造形を見てみると、むき出しの牙と鋭い目、四肢を大きく広げ、まさに猪突猛進する姿が特徴ともいえます。 相手を威嚇するような姿かもしれませんが、ひとつひとつ観察してみると、木や土や紙を素材として勇猛でユニークな猪の表情が見えてきます。 日本の郷土玩具を中心に80点をご紹介します。ぜひ各地の猪の玩具をお楽しみください。 ■休館日 水曜日、年末年始(12月28日~1月2日) 但し、水曜日が祝日の場合は開館。翌日休み ■料金 大人:600円 高校生・大学生:400円 幼児(4歳児以上):200円 ※原則として、20名以上の団体料金は2割引です。 ※団体でのご来館は、できるだけご予約ください。